日本での技能実習だけでなく、彼らの将来の為に・・・

以前、ハノイに住んでいた時、オンライン専門の日本語教育サービスを展開するベトナム企業で働いていました。
その企業は年間に約5,000人のベトナム人に日本語を教えていました。
私も会話担当として、毎晩、インターネット経由でベトナム人と会話をしていたのですが、生徒の約80%は日本で働く技能実習生や留学生、エンジニアです。
さほど、多くはない給料から自腹を切って勉強しよう?と言う彼らの熱意は半端ではありませんでした。
・宿題が終わらないから朝4時から勉強していた
・週末は徹夜で文法を勉強をした・・・
などの話を聞く度に、身の引き締まる様な思いがありました。

日本で働いているベトナム人の何%が日本語を勉強しているでしょうか・・・
上記の様な生徒は本当に稀で、恐らく数%に過ぎないと思います。

ベトナムの送り出し機関で勉強している時は
「日本に行っても毎日1時間日本語を勉強します!」
「日本で働いている間にN-2に合格します!」
と言う決意は多く聞こえてくるのですが、実際に日本に行けば、寿司は美味しいし、桜も咲けば買い物だって楽しいです。

あっという間に「決意」はどこかに消え去ってしまいます。

私は送り出し機関で入学したばかりの技能実習生に必ず話すことがあります。

日本での数年間で一生で必要なお金を稼げる訳ではありません。
日本で幾ら頑張って貯金をしても、田舎に家を建てたり、車を買ったらそれで終わりです。
あなた達は帰国してからの4〜50年の長い残りの人生を視野に入れ、日本で生活を送る必要があります。
帰国後の豊かな生活の為には、日本語を武器にするのが一番確実なのです。

一期一会協同組合では、受入企業様の強力を頂きながら、技能実習生などに日本語教育を行っています。

以下の写真はある企業様で働くベトナム人技能実習生なのですが、週に2回20〜22時まで、寮の多目的スペースで勉強会を支援しています。
単なる自習でなく、日本人のサポートもつきます。
この勉強会は自由参加なのですが、今の所、全員が参加してくれています。

日中の仕事が終わって疲れているでしょうから、3年間続けられるか分かりません。
ただ、先程書いた様に、彼らの将来の為にモチベーションを維持させるのも我々組合の義務です。

勉強会に参加している技能実習生で来日1年未満にも関わらず、1名はN3、2名はN4に合格しました。
N3に合格した女性はN2に挑戦するそうです。

一期一会協同組合は技能実習生の配属後の日本語教育もサポートしています。

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